ビジネスわかったランド (営業・販売)

クレーム対応

時間をいただく際は理由を言う
【クレーム例】
「要はどうしてくれるんだ?」
「申し訳ございません。少し時間をいただけますか」
「何で? どのぐらいかかるんだよ?」
▶時間をいただくのはお客様のため
クレーム対応においては、お客様に「何で?」を言わせない。これが鉄則です。
お客様のマイナス感情を増幅するからです。
ましてや「お時間がかかりますが」とか「時間をいただくようになりますけど」といった言い方だと、「何で時間がかかるんや」や
「こんなことはすぐ判断できるだろ」と、お客様の都合での反発を受けることになります。
「○○については○○をさせていただくため(お客様のための理由)、1時間いただくことに…」を入れると、お客様の反応も違った
ものになります。
お客様への「お願い」には「お客様のための理由」をお伝えすることです。

ポイント
時間がかかるのは「お客様のため」であることを伝える。

 ▶非がない場合には注意が必要
前述のように本来、時間は「お客様のため」にいただくのです。
ただし、言いがかりや理不尽な要求に対しては、話は別です。
お客様の側からすると、「時間をくれ」ということは自分の意向が受け入れられるものだということになります。
言いがかりや理不尽な要求に対して、やむなく上司に代わるために時間をもらうとか、堂々巡りになったために改めて時間を
設けるような事態になった際には、期待を持たせないような説明をしておく必要があります。
時間をおくと、お客様の都合のいいように解釈されるのです。

ポイント
期待を持たせないためには「できない理由」をソフトに毅然と話す。

【改善例】
「要はどうしてくれるんだ?」
「恐れいります。岩橋様、○○をさせていただくために1時間いただけませんでしょうか。恐れ入ります。さらにお時間がかかる場合には…… (了承のための理由)」

田中 義樹(人財育成コンサルタント)