使える!ビジネス文書・文例集

ポイント解説

弁解・陳謝状

品質苦情に対する「原因調査報告書」

    年  月  日

株式会社かきくけこ御中

佐伯食品研究所
佐伯 龍夫

◇◇◇◇◇の品質苦情に関する原因調査報告書

株式会社かきくけこ様製造の「◇◇◇◇◇」が品質異常ではないかというお客様からのご指摘を受け、その原因特定のため調査を行いましたのでご報告申し上げます。

<記>

1、苦情の内容

◇◇◇◇◇(賞味期限:    年 月 日)をご購入頂いたお客様から「購入した◇◇◇◇◇が悪くなっているようだ」というご指摘を頂きました。

2、ご指摘頂いた原因の特定調査

お客様のお話から当該◇◇◇◇◇が腐敗していた可能性も考えられるため、衛生状態を確認する目的で、現物の一般生菌数と大腸菌群を    年 月 日に検査開始致しました。 結果、一般生菌数は○○○○個/g、大腸菌群は陰性でした。食品衛生上問題はありませんでした。 外観・風味等官能的に腐敗を感じる場合、鋭敏な方でもその物の一般生菌数は100万個/g以上であるのが一般的です。 お客様が腐敗と誤認された理由は、製品特性である「原料魚固有の魚臭」をご自身の好みよりやや強いとお感じになったからではないか、と思います。◇◇◇◇◇の原料は天然ですので、食する餌は一定でなく、どのような餌を食したかによって、◇◇◇◇◇の風味にも多少差異がございます。

3、苦情原因のまとめ

調査の結果、今回の◇◇◇◇◇現物には食品衛生上問題はありませんでした。苦情の原因は「製品の風味特性」と「お客様の好み」との相違によるものと思われます。

以上、ご報告申し上げます。

※上記文例は、従業員60人以下の中小食品会社を想定して作成した文例です。

著者
佐伯 龍夫(品質保証コンサルタント)