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ポイント解説

相続・贈与等、身のまわりの契約書

死因贈与契約書

死因贈与契約書

甲野太郎を贈与者とし、乙山次郎を受贈者として、贈与者・受贈者間において次のとおり死因贈与契約を締結した。

第1条 (目的) 贈与者は、その所有する次の土地(以下「本件土地」という。)を受贈者に無償で贈与し、受贈者は、これを受諾した。

所在東京都○○市○○○丁目
地番△番
地目宅地
地積○○.△△平方メートル

第2条 (効力の発生) 前条の贈与の効力は、贈与者の死亡によって当然に生じ、本件土地の所有権は、そのときに受贈者に移転する。

第3条 (仮登記) 贈与者と受贈者は、本件土地の所有権移転請求権保全の仮登記手続きを行なう。登記手続費用は受贈者の負担とする。

第4条 (解除) 受贈者が次の各号の一に該当したときは、贈与者は、本契約を解除することができる。
贈与者を虐待したとき
贈与者に対して重大な侮辱を加えたとき
その他の著しい非行があったとき

以上のとおり死因贈与契約が成立したので、これを証するため本契約書を2通作成し、贈与者・受贈者各署名押印のうえ、各1通を所持する。

平成△年△月△日
 

東京都○○市○○○丁目○番○号
贈与者  甲野 太郎  印

千葉県○○市○○○丁目○番○号
受贈者  乙山 次郎  印



著者
水野賢一(弁護士)