ビジネスわかったランド (ビジネスマナー)

「人間関係」がうまくいく言葉のルール

社内メール頻出フレーズ 「おつかれさま」
社内の先輩や上司へのメールには、失礼にならない表現を選ばなければなりません。 しかしあまりにもかしこまった敬語表現では、相手との距離がかえって縮まない可能性もあります。
社内での頻出フレーズを学び、適切なメール表現を身につけましょう。
〈1〉おつかれさまです。
社内メールでは、もっともオーソドックスな書き出しです。相手の労(働き)をねぎらい、感謝の気持ちを表すフレーズ。
社交辞令で使うことも多いので、そう受けとられたくない人はさらに「先日の出張はおつかれさまでした」などと、内容を具体的にするとよいでしょう。

例) 先日の会議は、おつかれさまでした。
 
〈2〉いつもお世話になり、まことにありがとうございます。
「おつかれさま」を使うにはおこがましいような相手に対して、感謝の気持ちを表します。
そのほか、相手の体調をうかがったり、最近の功績をほめるなど、相手が喜びそうな話題を加えるのもよいでしょう。

例) 日頃はなにかとお心にかけていただき、まことにありがとうございます。
 
◎ 覚えておきたい! 嫌われる書き出しフレーズ
「ご苦労さまです」「お世話さまです」は目下の人に対して使う表現です。ビジネスシーンでは、基本的に使わないよう心がけましょう。
また、「おつかれさまです」も、「別につかれてないのに、なんでそんなあいさつをされるのか」と感じる人もいるようです。相手やタイミングによっては、「お忙しいところ失礼いたします」「お変わりなくお過ごしですか」などのフレーズを使うとよいでしょう。

村上英記(敬語アドバイザー)