ビジネスわかったランド (ビジネスマナー)

「仕事」がスムーズに進む言葉のルール

通常のシチュエーションでないときは配慮も伝える

電話で打ち合わせをしていて、また翌日も打ち合わせが必要だということがわかったとき。相手から「お電話を差し上げてよい時間帯を教えていただけますか?」と聞かれて、「さすが!」と感じたことがあります。
相手の都合のよい時間帯にまで配慮した表現ができると、「社会人としてマナーがしっかりとした人」という印象になるでしょう。

たとえば、とても忙しい人(たとえそうでなかったとしても)には打ち合わせが終わったあとに、「本日はお忙しい中、お時間をいただきましてありがとうございました」と御礼を伝える。 また、夜分遅くに電話をしてしまったときには、「夜分遅くに、大変失礼いたします」とお詫びをしてから話しはじめる。 遠方から来てもらったときには、その相手が使った時間と移動距離に対して、「遠いところ、わざわざお越しいただきまして、本当にありがとうございます」と御礼の気持ちを伝える。 こうした相手の目線に立って、その費やした時間に対しても感謝の気持ちを伝えられる人は、仕事に対する気配り目配りもできる人として信頼されるものです。「相手の時間への配慮」はビジネスの上でもたとえプライベートであっても、コミュニケーションを円滑にする大切なファクターです。

渡辺 由佳(フリーアナウンサー・マナー講師)