ビジネスわかったランド (ビジネスマナー)

「仕事」がスムーズに進む言葉のルール

名刺から会話のきっかけをつくる3つの方法

名刺交換のあと、どんな会話を続けていますか? 名前や名字が珍しければ、そこから会話がはじまっていくかもしれません。相手の名前以外に、会話のきっかをつかむ基本的な3つの方法があります。

では、3つの方法について、1つずつ詳しく見ていきましょう。

(1) 会社の住所を見てコメントする 会社の住所を見て、もし自分がよく行く場所だったり、近くに知っているレストランや観光スポットがある場合にはその話をするのもよいでしょう。また、自分が以前住んでいたとか、通っていた学校がそばにあったなども会話のきっかけになります。 (2) イラストや写真を見てコメントする 営業職などの場合、写真が名刺に添付されているケースがあります。「お写真つきなんですね」とコメントしたり、逆にもし自分の名刺に写真がついているときは、「顔が濃いって、よく言われるんです」と自分を落として笑いをとるのもその場がなごむ方法です。 (3) 名刺の裏を見てコメントする 名刺の裏に相手の会社が扱っている商品名が出ている場合もあります。ただし、そのようなときには、「裏も拝見してよろしいですか?」とひと言断ってから裏返しにしましょう。名刺は相手の顔と同じように大切に扱うものなので、あまり目の前で裏返すのはよいマナーとは言えないからです。
逆に、自分の名刺の裏の情報を見てもらいたいときには、「名刺の裏をごらんいただけますか? 当社で扱っている代表的な商品のご案内がございます」などと、相手にあえて見てもらうというのも1つの方法です。そうすれば、相手も気をつかわずに裏返して見ることができ、そこからいろいろと会話を広げていくことができるでしょう。

渡辺 由佳(フリーアナウンサー・マナー講師)