ビジネスわかったランド (ビジネスマナー)

電話の威力を100%引き出すテクニック

セットですすめる「クロスセリング」

あわせて他の商品をすすめてみる

クロスセリングとは、相手が検討している商品やサービスに関連する別の商品やサービスを同時にすすめるテクニックです。
購入・買い替え・契約更新時に、その商品・サービスに関連する商品の販売や契約を同時に提案することは、売上げ全体の向上につながります。
このテクニックは、パソコン周辺機器の販売を考えるとわかりやすいでしょう。
電器店でパソコンを購入しようとすると、一緒にプリンターやインターネットの契約を次のようにすすめられますよね。

「現在、N社の光回線にご契約いただくと、パソコンの代金をさらに割り引きすることができます。せっかく本体を新しく買い替えるのですから、ネット回線もそれにふさわしいものにしてはいかがでしょうか?」

これがクロスセリングという手法です。
もっと身近な例でいうと、ファーストフード店でハンバーガーをたのむと、必ず一緒にポテトや飲み物をセットですすめられるのもこの手法です。

相手は「知らない」のかもしれない

電話応対でも、この手法を使わない手はありません。
1回の通話をより効果的に使うことを考え、相手の検討中の商品と組み合わせることで、相手がより便利になると思われる商品やサービスを積極的にすすめてみましょう。
相手は、意外にこちらの会社の商品やサービスについて情報を持ち合わせていないもの。つまり、「知らないから買おうとしない」のかもしれないのです。
そこで、「あなたの買った商品に、この商品を組み合わせるとさらに便利」という情報を与えることは、それだけで大きな販売チャンスを生み出すことになります。
それは、すでに取引先である相手でも同様です。
まだ紹介していない商品があれば、関連商品についての案内を改めてするようにしてみましょう。

恩田 昭子(株式会社ドゥファイン代表取締役社長)