ビジネスわかったランド (ビジネスマナー)

電話の威力を100%引き出すテクニック

セールスポイントを引き立てる「比較話法」

商品のプラス要素を膨らませる話法

顧客が商品を買おうと決めるときの原動力となるのは、「便利そう」「快適そう」「楽しそう」といった、その商品によって得られるプラスの要素
そのプラス要素をアピールするのに効果を発揮するのが「比較話法」です。
わかりやすい例でいえば、よくあるダイエット商品の「使用前」と「使用後」の対比です。つまり、「2つのものを比べる」ことで、「えっ! そんなにすごいの? そんなに速く!? そんなに安いの?」という驚きや感動まで与えるわけです。
その比較話法をうまく使いこなすための要点は次のとおりです。

(1) 差異を明確に伝える

「いわれてみれば、そうかもしれない」程度では、ピンときません。その差が際立っていればいるほど説得力が増します。金額、重さ、大きさなどを旧型や同業他社製品との比較で示すといいでしょう。
「今お使いの旧製品と比べて、年間3万6000円の経費削減効果があります」

(2) ポイントを押さえた比較

比較の効果は、どこをどう比べるかで説得力が異なります。「相手にどこをもっともわかってもらいたいか」というポイントに絞って比較することです。
「3年前の製品に比べ消費電力は約30%減、サイズはコンパクトになり約半分なので場所を選びません」

(3) 同じ条件で比較

比較は、同じ条件下で行なうことが前提です。環境、規模、利用状況等が異なれば、その効果も当然異なります。
「同じ個数を生産させてもらえれば、私どもはA社製品より15%お安くできます」

(4) イメージしやすい身近なものと比較

「ボクシングのリングと同じくらいの広さ」といわれても、ピンとくる人はまれでしょう。しかし「だいたい6畳のスペースと同じくらいです」「携帯電話の大きさ」といわれれば、すぐにイメージがわくでしょう。
「弊社の新製品は、だいたい携帯電話の半分の重さで3分の1の大きさ、同種の製品の中では現在もっともコンパクトです」

恩田 昭子(株式会社ドゥファイン代表取締役社長)