ビジネスわかったランド (ビジネスマナー)
電話の威力を100%引き出すテクニック
長い話をわかりやすくする「ホールパート法」
複雑な話を簡潔にまとめる
ビジネスの中では、文章構成法やプレゼンテーションにもっともよく使われる手法ですが、電話で簡潔に伝える手法としても最適です。
忙しい相手や、忙しい時間帯に、「えーと」「次に」「それから」がつづく整理されていない話を長々されると、相手はイライラするばかりか、「時間泥棒」といわれかねません。
話が込み入っていて伝えたい項目が複数ある場合は、この手法を使ってわかりやすく簡潔に話をまとめるようにしたいものです。
具体的には、最初にいいたいことを数え上げて、概要をシンプルに伝えてから、詳細な内容に入り、最後に結論をもう一度まとめる、という手順で話を進めます。
WHOLE:導入・全体
「今日お話ししたいことは3つあります。まず、1つ目は……、2つ目は……、3つ目は……」
【具体例】
来月発売予定のスープメーカーの特徴を、お得意様だけに事前にお知らせいたします。特徴は大きく3つございます。
PART:本論・詳細・部分
「最初に1つ目の特徴からくわしくお話ししたいと思います……。次に2つ目の特徴についてですが……。そして3つ目の特徴については……」
【具体例】
1つ目は、野菜をサイコロ状に切って30分で完成する仕上げ。
2つ目は、スイッチを押すだけのシンプル操作。
3つ目は、コーヒーサーバー方式のお手入れ簡単洗浄方式です。
WHOLE:まとめ・結論
「以上、1つ目は……ということ。2つ目は……ということ。3つ目は……ということです。3つの特徴についてそれぞれご連絡させていただきました」
【具体例】
この3つの特徴で毎日快適なシンプルスープ生活がはじまります。これで野菜不足も解消、嬉しい楽しいラクラク健康情報です。
しかし、その分話し手には、話したい内容を簡潔にまとめる力が求められるため、とっさに実行するには意外に力のいる手法ともいえます。自信がない場合は、あらかじめメモを準備をして臨むといいでしょう。
2つの「ホール」にメリハリをつける
あまりはじめに具体的すぎる話をされると、その時点で「わかったわかった。もういいよ」という拒否反応を起こしがちだからです。こうした拒否反応を予防するためにも、「導入・全体」では、時間をかけすぎないようにしましょう。
ただ反対に、「まとめ・結論」では、だめ押しをするぐらいのつもりで、じっくりと具体的な数値などを交えて力強く話す必要があります。締めくくり方で、売り込みの成否も大きく左右されます。終わりだからといって気を抜くことなく、一層気合いを入れて臨む必要があります。
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