ビジネスわかったランド (ビジネスマナー)
しきたりがわかれば書ける「文章」のルール
あと出しには「早々と」とは書かない
年賀状など面倒くさくて書かない、メールで十分という若い人が少なくありません。
しかし、ビジネスパーソンとして、日ごろお世話になっている人に感謝の気持ちを込めて年賀状を出すというのは、やはり常識です。
この年賀状ですが、ときに思いもかけないお客様や社内の目上の人からもらうことがあります。このとき、自分のほうからもすでに出していれば問題はありませんが、そうでない場合、とまどう人も多いでしょう。
当たり前ですが、もらいっぱなしはいけません。一刻も早く返事を書くのが礼儀ですが、このときによく、「早々と賀状をいただき恐縮でございます」と書く人がいます。
しかし、これではかえって失礼な言い方になってしまいます。
「早々と……」という表現は、「自分は年賀状を出す意思はなかったのに、一応返事を出す」「自分のほうが格上である」といったニュアンスに受け取られやすいのです。
自分にはそのような気持ちはなくても、相手がそう受け取る以上、「早々」はやめたほうがよいと思いませんか? 相手を不快にさせるだけです。
したがって、「ご丁寧な賀状をいただき……」とお礼の心を込めて書いたほうが、こちらの恐縮した気持ちが相手に伝わります。
白沢節子
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