ビジネスわかったランド (ビジネスマナー)
しきたりがわかれば書ける「文章」のルール
下手な文字でも楷書で丁寧に書く
文書や手紙を書くのが苦手だという人のなかには、その理由として「字が下手だから」ということをあげる人がいます。
今は文字を手で書くことも少なくなり、パソコンが中心となりましたが、それでもときには書くことが必要になることがあります。
たとえば、人事異動や転勤のときなどの挨拶状や礼状、見舞い状などは個人的な気持ちを表すためにも、手書きで書いたほうがいいでしょう。
パソコンで作成したものより、相手に対する感謝の気持ちや心遣いを示すことができます。
たしかに字が下手なのはあまり自慢できることではありませんが、ビジネスでは文字の上手・下手というのはそれほど重要な要素ではありません。
ビジネスで大切なのは、達筆な文字よりも伝えたい内容が正確に伝わることです。ですから、たとえ下手な文字でも楷書で丁寧に書いてさえあれば、立派に通用するのです。
そのためにも、文字は自己流にくずすことはやめましょう。もちろんクセの強いのも読む人を困らせるだけです。
さらに言えば、「下手だから」「みっともないから」などの理由で書くことから逃げていると、いざ書かなければならない状況になったとき、書けなくなってしまいます。
これは敬語に対して苦手意識のある人が、敬語が使えないから恥ずかしいと思って口を閉ざし、ますます話すのが苦痛になって、いつまでたっても敬語が上達しないのと似ていると思いませんか。
書くことも同様で、文字の上手・下手など気にせず、どんどん書いてみることも、書くことへの苦手意識から抜け出すコツなのです。
白沢節子
キーワード検索
タイトル検索および全文検索(タイトル+本文から検索)ができます。
検索対象範囲を選択して、キーワードを入力してください。