ビジネスわかったランド (ビジネスマナー)

意外と知らない「電話」のルール

敬称なしの電話には敬称をつけて
会社には、ときどき上司の家族や親戚から電話がかかってくることがあります。そんなときに、うっかりして間違った対応をすると、あとで大慌てということにもなりかねません。

たとえば、「○○はおりますでしょうか」と聞かれて「○○はあいにく外出しておりますが、どちら様でしょうか」と言い、「家内でございます。いつも主人がお世話になっております」と言われ、「あっ、大変失礼いたしました。あの○○さん、いえ課長はただいま外出しておられまして」と言うようでは、困りものです。

このような混乱を避けるには、電話の第一声をきちんと聞き取ることが大切です。
「○○はおりますでしょうか」と、相手がその人の敬称を省いたときは、まず身内の人からの電話と思って間違いありません。
しかし、いくら相手が敬称をつけないといっても、それを家族や親戚からと決めつけていいのか気になる人もいると思います。
そのときは「恐れ入りますが、ご家族(ご親戚)のかたでいらっしゃいますか?」とたずねてください。
そうすれば、「兄です」あるいは「叔父です」などと答えていただけるはずです。そうすれば「ただいま課長さんは席を外していらっしゃいます」となるはずです。
もちろん、部下の家族や親戚からの電話を上司が取り次いだときも、「いま○○君は」と敬称が必要となります。

要するに、相手が呼び捨てにしたら、こちらは敬称をつけて、反対に相手が敬称をつけてきたら、こちらは省く、と覚えておくといいでしょう。


白沢節子