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しきたりがわかれば書ける「文章」のルール

縦書きの文書の数字には「十」を入れる
数字は原則として、横書きの文書では算用数字(1、2、3…)、縦書きの文書では漢数字(一、二、三…)を使います。
問題は縦書きの場合で、「一二」「一一」などは「三」や「二」と誤解されないように注意して書くことが求められます。
そこで、そんな間違いを未然に防ぐためには、「一二」とせず「十二」、「一一」については「十一」というようにすればいいのです。
また、「二〇」とするよりも「二十」としたほうがよいケースもあります。とくに数字が根拠になる文書では細心の注意が必要です。
ところで契約書や領収書で重要な数字を表す場合に、今でも「壱、弐、参、拾」などの表記が用いられることがあります。
これは契約書などは数字の正確さをより期することによって、無用のトラブルを避けるためです。


白沢節子