ビジネスわかったランド (ビジネスマナー)

「仕事」がスムーズに進む言葉のルール

報告に「大変でした」は不要
一般に“話し上手”と言われる人の多くは、自分の体験や見聞きしたことについて身振り手振りを交えつつ、面白おかしく聞かせるテクニックに長けています。
もっとも、これはあくまでもプライベートな日常生活のシーンでの話で、ことビジネスの場となるとかなり事情が違ってきます。
上司への報告に代表されるように、仕事上の“話し上手”とは、「事実を短くかつ要領よく話す」ことです。
有能な人ほど、客観性のない私的感想を挟んでみたり、その場の雰囲気を描写するなどといった“余計な要素”を排除した報告を心がけています。
しかし、入社したてでビジネスの経験の浅い人となると、なかなかこうはいきません。往々にして、言わなくてもいい感想を口にしがちです。
たとえば、「いやあ、これをやりとげるのは大変でした」などと言ってから本題に入るなどはその例です。
上司は、何もあなたの苦労話が聞きたくてわざわざ時間を割いてくれたわけではありません。
仕事の報告は最大限ムダを省き、必要なポイントだけを簡単に述べるのがルールであることを、ぜひ頭に入れておいてください。


白沢節子