ビジネスわかったランド (ビジネスマナー)

「仕事」がスムーズに進む言葉のルール

「悪い結果」ほど速やかに報告する

上司から命じられた仕事について、その結果や進行状況をきちんと報告するのがビジネスのイロハであることは、言うまでもありません。もっとも、同じ報告でも結果が思わしくない場合は、誰しも伝えるのは気が重いものです。
しかし、だからといって報告を延ばし延ばしにしていては、ビジネスパーソンとしての資質を疑われます。
なぜなら、上司は何人かの部下に命じた仕事の進み具合や結果を見ながら、それに応じて部署全体の仕事の流れを組み立てているからです。
たとえば、部下にミスがあったり“事故”の報告が遅れたりすると、それがたとえどんな小さなものであっても、仕事全体に影響を与えてしまいます。ですから、結果の思わしくない報告は、上司がどんなに忙しくしているときでも、真っ先にする必要があるのです。
その際、「お忙しいところを申し訳ありませんが」とひと言断れば、「なんだ、この取り込み中に」などとはけっして言わないはずです。
有能な管理者ほど、言いにくい情報であっても速やかに報告してくる部下を信頼するもの、と考えて間違いありません。


白沢節子