ビジネスわかったランド (ビジネスマナー)

「仕事」がスムーズに進む言葉のルール

報告は結論が先、説明はあと

日本人が得意とする表現方法に“もってまわった言い方”があります。これは、ズバリ問題の核心に触れることを避け、遠まわしに物事を伝えようとするやり方です。
利害のともなわない日常生活のうえでなら、これも人間関係を円滑にするための話法の一つとして通用するかもしれませんが、仕事中に、それも上司への報告のときにこの話法を持ち出してしまうと“ビジネスパーソン失格”と思われてもしかたありません。
部下から報告を受ける上司が一番聞きたいと思っているのは、何をさておき「結論」や「結果」です。
したがって、肝心要の結論や結果がわかりにくい報告は、たとえ中身が正確であっても大幅な減点となります。ましてや中身のほうも要領を得ないとなると、「それで仕事をしたと言えるか!」と叱られることは必至でしょう。
ビジネスの世界では、報告もズバリ、本質を述べる心構えが常に求められますし、それができて当たり前です。
要は、報告は「ただいま、○○会社の○○さんから○○について了解いただきました」と結論をまず先に話すことです。
それに付随した詳しい説明は、そのあとにすればいいのです。


白沢節子