ビジネスわかったランド (ビジネスマナー)

「仕事」がスムーズに進む言葉のルール

「なぜ……」は相手を不快にさせます
「ちょっと手伝ってほしいことがある」と言うと、「なぜ、私が手伝うのですか?」「どうして私がこの仕事をやるんですか?」と聞き返してくる新人がいます。先輩としては新人から詰問されているようで、気分を害してしまいます。
先輩が新人に仕事を命じたり、手伝ってほしいというのは、先輩がその仕事をやりたくないからではなく、協力を求めたいからです。
それを新人としては「自分でやりたくない仕事を新人の私たちに押しつけている」と思ってしまうのでしょう。
また、仕事を頼む理由はそれだけではありません。早く仕事を覚えてもらって、もっと成長してほしいからです。それなのに「なぜ?」と新人に言われると、「嫌ならやらなくていい」となるのではないでしょうか。
「なぜ」にいちいち目くじらを立てなくても、と新人は思うかもしれません。ならば逆に、新人が先輩に助けを求めたとき「なぜ私に質問するの?」と聞かれたらどんな気持ちがするでしょうか。
先輩なんだから教えてくれるのが当たり前だと思うでしょう。
些細なことでもすんなり応じれば、お互いにイヤな思いをすることはないはずです。同じ会社で働いているもの同士、仕事場ではお互い様という気持ちが大切です。


白沢節子