ビジネスわかったランド (ビジネスマナー)

「仕事」がスムーズに進む言葉のルール

遅刻しそうなとき「遅れます」だけでは連絡にならない
ビジネス社会では、時間にルーズな人間が最も嫌がられます。
遅刻がいけないのは言うまでもありませんが、いくら自分で注意をしても交通機関の突発的な事故や予想以上に前の仕事が長引いてしまったといった事情で、会社の始業時間やお客様との約束に遅れてしまうこともありえます。
こうした際、無断で遅刻するのは論外ですが、かといって携帯電話などで、ただ「遅れますので」と連絡すればよいと思っていては、ビジネスパーソンとして安易な態度と言わざるを得ません。
上司は、その日の仕事を誰にやらせるかのプランをあらかじめ考えているものです。また、お客様にしても、自分の仕事や時間を調整して待っているのです。
そこへ、ただ「遅れます」だけでは、いったいいつ到着するのかわからず、そのあとの予定も立てられません。このようなずさんな連絡で相手が納得してくれると思っていたら、大間違いです。
遅刻の連絡を入れるときは、会社なら「遅くても10時には出社できます」「10時ごろの出勤になります」と到着予定時刻をはっきり伝え、あとの仕事の予定を調節してもらいます
これが取引先であれば、「10時15分くらいになりますが、ご都合はいかがでしょうか」と相手の都合をたずね、できるだけ都合に合わせます。遅刻の連絡は、ここまでやってはじめて完了するのです。


白沢節子