ビジネスわかったランド (ビジネスマナー)
「仕事」がスムーズに進む言葉のルール
仕事中には複数の「わたしたち」はNG
ビジネスの世界では、学生時代にふつうに使っていた言葉が許されず、驚く人も少なくありません。「わたしたち」もその一つです。
たとえば、「新年度になって、わたくしどもでは機構改革がありまして」とか、「わたしども管理職から冗費節約の範を示すのが当然と考えます」というように、「わたしたち」と言いたいところを「わたくしども」とか「わたしども」と言い換えて使います。
一般的には、目上の人やお客様に対する、公式の意思表示には「わたくしども」を使って、そのほかは「わたしども」を使います。
この「わたくしども」も、以前は「てまえども」でしたが、あまり品のよい言い方ではありません。
そこで、「わたくしども」に変わってきたのですが、若い人たちには「わたくしども」でも、まだ抵抗があるかもしれません。
しかし、だからといって若い社員が「わたしたち」「ぼくたち」を使っていいことにはなりません。そもそもビジネスでは複数を表す「たち」は用いないのがふつうです。
複数の人を表す場合、一人称ではへりくだって「ども」を使うのに対して、目上の人やお客様をいう場合は「がた」や「かたがた」を使います。
たとえば、「営業マンとウーマン」の複数は、「営業の人たち」ではなく「営業のかたがた」となるわけです。
白沢節子
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