ビジネス社会には、その業界のなかだけで通用する特別な言葉が結構あります。それぞれの業界の特殊用語や専門用語、略語などを、その業界で働く人たちはふだんからふつうに使っています。
これらの言葉は、ふだん社内で使っている人たちにとっては、ごく当たり前のわかりきった言葉なので、社外の人と話すときや社外文書に書くときにもついうっかり使ってしまうこともあるようです。しかし、これはできるだけ避けたいものです。
このような言葉が通用する同業者間や長年お付き合いをしているお客様ならまだしも、異業種の人や付き合いの少ないお客様には意味がわからないものになってしまいます。
どうしても専門用語や社内用語などを使わなければならないときは、注釈や説明を必ず加えておくことが大切です。
ところで、マスコミなどの世界では、とかく午後になっても初めての挨拶を「おはようございます」と言っています。
同じ業種なら他社のかたでもそう表現してかまいませんが、そうでないかたには午前中だけ「おはようございます」と言ってください。自社の挨拶をそのまま他社のかたに使うのは非常識とみられます。


白沢節子