ビジネスわかったランド (ビジネスマナー)

「仕事」がスムーズに進む言葉のルール

仕事の相談には「ちょっとよろしいですか」と聞く
仕事をしていると、いろいろな疑問や不満、不安が生じてくるものです。
たとえば、担当している仕事がうまく進まなかったり、先輩や同僚と意見が衝突しそうになったり、あるいは複数の上司から同じ仕事なのに内容の異なる指示を受けて板バサミになったりと、誰もが経験することではないでしょうか。経験豊富な人に相談したいと思うことも多いはずです。
でも、どう相談していいかわからず、問題をそのまま自分で抱え込んでしまう人もいるようです。
仕事上の疑問点や不満などは、きちんと正しい形でできるだけ早く解決しておかないと、会社全体の仕事にも影響を及ぼしかねないのです。
こんな場合は、ためらうことなく上司に相談するのが賢明な策といえます。
しかし、いくら個人的なことではなく仕事のことであっても、相手の都合もかまわずいきなり「課長、ちょっと相談があるのですが」というのでは、ルール違反といえます。
これではあまりに自己本位的な態度です。上司も忙しい身ですし、いくら仕事の相談といっても手間ばかりを取らせてしまっては本末転倒になってしまいます。
そんなときは、
「ちょっとよろしいですか、ご相談したいことがあるのですが」
ひと言断り、上司の了解を求めるのは当然のことなのです。
それが煩雑で時間がかかるようなことであれば、上司も改めて聞く時間を取ってくれることもあれば、急を要する内容ならば優先して一緒になって解決してくれるかもしれません。
いくら仕事に関することとはいえ、自分本位にならないということは、基本的なルールなのです。


白沢節子