ビジネスわかったランド (ビジネスマナー)

「仕事」がスムーズに進む言葉のルール

外出するときは「行ってまいります」と言う
仕事で外に出るときに、黙って席を立ってそのまま出かけていく人がいます。
午前中に課長に予定を告げてあるからとか、課内のスケジュールボードに書いてあるからそれを見ればわかるだろうということでしょうが、これでは何かあった場合、周囲の人間が迷惑します。
これから外出するというはっきりした意思表示が言葉でなされなければ、上司や同僚はその人が社内のどこかにまだいると思っています。
かといって、外出するとき言葉をかけるにしても、「行ってきます」だけでは少々ぶっきらぼうな感じです。
なかには勢いよく「行ってきまぁーす」と出かける人がいますが、これでは子供が学校へ行くときの挨拶です。やはりきちんと「行ってまいります」と言うべきです。
なお、このときできれば「先方でちょっと手間がかかると思いますので、帰りは○時ごろになります」とか「1時間ほどで戻りますが、帰社時間が予定より遅くなるようでしたら電話します」と付け加えてください。責任感のある社員なら、当然そういう態度をとるべきです。
ついでに言えば、このルールは同じように上司も守るべきことで、行き先や帰社時間がわからないと、部下も当惑します
このとき、「じゃ行ってくるよ」などと乱暴な口をきいていいものでもありませんが、上司が部下に言うときは「行ってきます」でもよいでしょう。


白沢節子