ビジネスわかったランド (ビジネスマナー)

「人間関係」がうまくいく言葉のルール

「男らしくない」「女なら」はセクハラです
セクシャル・ハラスメント(セクハラ)というと、男性が女性に対していやらしいことを言ったり、体に触るなどといったことだと思っていませんか。実はセクハラはもっと幅が広いのです。
たとえば、冗談を言う、力づける、アドバイスするなどの場面でも、その言い方やそのときのしぐさに問題があるとセクハラになります。
しかも女性が被害者とは限りません。女性が加害者で男性が被害者になることもあるのです。
とくに言葉によるセクハラは、本人に悪意がないのか、一番多いケースです。
たとえば、男性が女性に言う「女性なんだから、もっと明るくすればもっとモテるよ」「女性の酒飲みはみっともないぞ」などです。
また、女性が男性に対して「男性のくせにスポーツが苦手なの?」「お酒が飲めないなんて、男らしくない」などと言う場合もそうです。
こうした言葉でどれだけ傷つくかは人によって程度の差はありますが、誰でも大なり小なり傷つくことに変わりはありません。そのことによって、仕事にミスが増えたり、チームワークに支障が起きたり、人間不信に陥ることもあります。
セクハラは個人と会社に多大な迷惑をかける、ということを肝に銘じてください。


白沢節子