ビジネスわかったランド (ビジネスマナー)

「人間関係」がうまくいく言葉のルール

自己紹介は自分の情報を発信する

どんな会社でも、新入社員や人事異動の第一日目は「自己紹介の日」と相場が決まっています。
ここで初めて、これから一緒に働くことになる上司や先輩たちと接し、彼らから仕事の適性や人間性を品定めされるわけです。そうした意味では最初の自己紹介でどう自分を表現し、売り込むかはあとあとの職場での立場が決定されると言ってもけっして過言ではありません。
最近の若い人たちは適当にユーモアやジョークを交えて上手に自己紹介する人も少なくありませんが、なかには「私は○○○○と申します。どうぞよろしく」だけで終わってしまう人もいます。しかし、こうした消極的な態度は考えものです。自分の価値を積極的に認めさせて売り込む、ぐらいの気概がなければ、周囲の人に自分を印象づけることもできないでしょう。
といって、何も話術が巧みである必要はありません。自己紹介する際のポイントは、自分の姓名を名乗るだけでなく、何でもいいから自分に関する何らかの情報を加えることです。
自分の氏名の由来でもいいですし、出身地の話でもかまいません。何とか自分を理解してもらおうと一生懸命な態度を見せれば、周囲の人は自ずと好感を抱き、信頼を寄せるものなのです。
また、社内だけでなく、お客様と初めてお目にかかったときも同様ですが、相手がお客様なので個人的な情報は控え目がよいでしょう。ビジネスでは初対面の人に会うことが多いので、こうした自己紹介に注意を払うことも必要です。


白沢節子