ビジネスわかったランド (ビジネスマナー)

「人間関係」がうまくいく言葉のルール

「すみません」は目下に使う言葉

仕事上のミスや思わぬ失敗というのは誰にもあることです。
たとえば、大切な書類を不注意で破いてしまったり、上司の書類を汚してしまったり、命じられた仕事が時間内にできなかったりというように、ミスや失敗は仕事につきものであると言ってもいいくらいです。
問題は、こうしたミスや失敗をしたときの言動です。素直に謝るのはもちろんですが、若い人ほどこうしたときに、気軽に「すみません」「ごめんなさい」などと言ってしまいがちです。
しかし、これらの言葉は、対等な関係もしくは目下の人に対して使う言葉です。目上の人に対しては、「申し訳ありません」「申し訳ございません」と言わなくてはいけません。
もちろんこれは、お客様への応対にも同じことがいえます。
「すみません」「ごめんなさい」は気楽に使える言葉なので、心から深く詫びてはいないという印象を相手に与えてしまうのです。
たとえ心からお詫びしているつもりでも、これらの言葉では相手も軽く扱われたように感じてしまい、本当に謝ってもらった気がしません。きちんと気持ちを正して、「申し訳ございません」と言いましょう。そうすれば、相手に必ず誠意が伝わります。


白沢節子