ビジネスわかったランド (ビジネスマナー)
「仕事」がスムーズに進む言葉のルール
親しくなっても「お客様はお客様」
お客様の来訪や電話がたび重なれば、人間として親しみがわいてくるのは当然でしょう。そうなると来訪されたお客様に「やあ、いらっしゃい。このあいだはどうも……」「しばらく。元気そうで……」などと気安く挨拶する人がいます。
堅苦しい挨拶よりも親近感があっていいと思うかもしれませんが、どんなに親しくなっても相手はお客様です。他社のかたには基本的に敬語を使うべきです。
お客様から「やあ、久しぶり」「元気でやってる?」と言われたとしても、「ホント、久しぶり」「やってますよ」などと答えてはいけません。
「本当にお久しぶりです」
「はい、元気で働いております」
と答えてください。
親しみを込めて応対するのと、馴れ馴れしく応対するのではまったく違うのです。
ちなみに、「親しみを込める」とは、肩の力を少し抜きながらも言動についてはお客様を立てることをいいますが、これが馴れ馴れしくなると、お客様であることを忘れたような言葉遣いや接し方をすることになります。
親しみを込めた対応はお客様に喜ばれますし、会社もあなた自身もよい印象を与えますが、馴れ馴れしい対応ではその逆になります。
その結果、お客様との間にヒビが入り、ビジネスに支障をきたしてしまうのです。なぜなら、お客様は「自分のことをお客と思ってくれていないからだ」と感じるからです。
白沢節子
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