ビジネスわかったランド (ビジネスマナー)

「仕事」がスムーズに進む言葉のルール

目上の人へのお願いは相手が助けたくなる言葉を

目上の人にお願いをする場合、言い方ひとつで、相手が協力してくれる度合いが変わってきます。自分で解決できない問題が発生したとき、いきなり状況をそのまま伝えると身構えてしまいますが、「お知恵を拝借したい」というフレーズだと、相手も悪い気はしないものです。

上司からアドバイスをもらいたいとき、

× 「ちょっと困ったことがありまして」

 「お知恵を拝借したいことがございまして」

仕事でもし自分だけでは解決できない問題が発生したときには、だれかに相談することになるでしょう。そのときに、「ちょっと困ったことがありまして」と言うよりも、「お知恵を拝借したいことがございまして」と言ったほうが、上司もより味方になってくれやすくなります。 「ちょっと困ったことがありまして」と言われると、悪い話にはなるべく関わりたくない、という気持ちから一瞬距離をとってしまいたくなるものです。しかし、自分の知恵を借りたいと言われると、どんな上司もイヤな気持ちはしないはずです。

渡辺 由佳(フリーアナウンサー・マナー講師)