ビジネスわかったランド (ビジネスマナー)

「仕事」がスムーズに進む言葉のルール

接待を受けたときの御礼は3回伝えると丁寧

もし、あなたが取引先から接待を受けたとしたら、どのように御礼を伝えますか? 親しい間柄での食事の席とは異なり、仕事上の接待は、とり仕切る側はもちろん、受ける側にも相応の礼儀が必要です。そこで会社の品格を見られていると言っても言い過ぎではありません。

一般的に仕事上の接待で、「丁寧でしっかりした人だなあ」と思ってもらうには、3回しっかりと御礼を伝えたいものです。では、具体的にどのようなタイミングで御礼を伝えるのでしょうか。

1回目:接待の直後 「本日は大変ごちそうになりまして、本当にありがとうございました」

2回目:接待の翌日 メールか手紙で御礼の気持ちを伝えます。たとえば、「昨日はカニやウニなど北海道の味覚を堪能させていただきまして、本当にありがとうございました。また来年度の春の企画に向けて、貴重なご意見を賜り厚く御礼申し上げます」というように具体的に伝えます。
いかに昨夜の食事が美味しくて、また、有意義な場だったかということも伝えられると、より一層あなたがきちんと御礼が言えるしっかりした人だという印象になります。

3回目:次に会ったとき 「先日は大変ごちそうになりまして本当にありがとうございました」というように、このタイミングまでしっかり御礼を言えると、相手に心から感謝している気持ちが伝わります。
もし、この3回目の御礼を忘れてしまいそうでしたら、次に会う機会がわかったときに、手帳などに「○月○日の御礼を伝える」とあらかじめメモしておきましょう。

渡辺 由佳(フリーアナウンサー・マナー講師)