上司や先輩がごちそうしてくれると言ったときは、素直に甘えるのが部下のたしなみとも言えます。おごるのが上司の仕事だとしたら、きちんと御礼を伝えることが、部下の仕事でもあります。

最近は管理職が「接待費」をあまり使えなくなってしまい、上司が部下にごちそうするということも少なくなっているようです。そんなご時世だからこそ、せっかく上司や先輩がごちそうしてくれると言ってくれたときには、素直に感謝して、「よろしいですか？　ありがとうございます！」と甘えてしまいましょう。 変に、「おかまいなく」「いいです」などと遠慮してしまうと、懐具合を心配しているように聞こえたり、付き合いが悪いと思われてしまいます。 たしかに独身の部下に比べて、家族がいたら、懐具合は上司のほうが寂しいというのは事実かもしれません。それでも、上司がごちそうしてくれるというときには、顔を立てましょう。上司の好意に対して、きちんと感謝を伝えるのも部下の仕事です。

渡辺　由佳（フリーアナウンサー・マナー講師）