ビジネスわかったランド (経営・社長)

経営計画の立て方・進め方

一言で商品の本質を表現する
事業計画の最終ゴールは、事業コンセプトを実現することです。だからこそ事業戦略のスタートは、事業コンセプトの検討からはじまっています。事業ドメインの決定や、商品戦略・販売戦略の策定もすべて、事業コンセプトを後追いする形でまとめました。まさに事業コンセプトは、これから行なおうとしているビジネスプランのはじまりの部分なのです。
事業コンセプトを決定するためには、まず、
・あなたが喜ばせたい人は誰か
・なぜその人は喜んでくれるのか
・なぜその人はあなたから買いたくなるのか
・なぜあなたはその人を喜ばせることができるのか
について検討します。
ここでは、そこで決定したコンセプトが、次の2点をクリアしているかを再確認します。
(1) 独りよがりになっていないか
(2) ターゲットの求める価値を提供できているか
スターバックスが売っているのは、実はコーヒーではありません。彼らが提供しているのは、家庭でもない職場でもない、ビジネスパーソンがくつろげる「第三の場所」です。
このように、事業コンセプトは、顧客に提供している価値の本質を凝縮して表現したものでなければなりません。
ここでは、事業コンセプトから、事業全体の戦略や商品のイメージを連想させるような内容を抜き出し、第三者に自社商品をしっかりアピールします。

Q. 一言で商品の本質を表現する(例)

「マヨネーズ革命」

※卵を原料にした既存商品に対して、有機大豆という植物性の食材を原料にすることで、低カロリーかつアレルギーにもなりにくい新しい発想のマヨネーズを提供するのが今回の事業の目的です。妊娠中の女性やアレルギーの子供、ダイエット中の女性も、好きなものを我慢せずに、好きなだけ食べられるようにとの想いが込められている。これが商品の本質だと考えています。