ビジネスわかったランド (経営・社長)

経営計画の立て方・進め方

管理表(3) 目標管理表を作る
経営計画は、経営ビジョン、経営目標、主要施策、行動計画、目標管理とつながり、最後は目標管理となる
目標管理は、行動計画ときちんとリンクして作成することが重要です。
部門の行動計画を達成するため、部門長自身の目標を設定するとともに、部下も6か月ごとの目標を設定します。
部下は設定した目標について、部門の行動計画に対して適切かどうかを部門長とよく協議します。

目標管理表の作成

下記の目標管理表によって、目標管理を実施します。 ●目標管理表

作成日:平成○年○月○日

目標管理表(平成○年度 (上)・下期)

部門 ○○ 氏名 ○○
具体的目標 区分 ○月 ○月 ○月 ○月 ○月 ○月 達成率 成果と反省 評価
工事予算の厳守(予算利益確保) 計画 全工事予算内で実施                
実績 今月工事予算内完了          

評価:S(大きく目標を上回る)、A(目標を上回る)、B(目標どおり)、C(目標をやや下回る)、D(目標を大きく下回る)

●具体的目標: 部門の行動計画を推進するために、各人の職責において、達成すべき主要な仕事を設定する
●計画: 具体的な目標達成のために、半期の間、毎月どのようなことを実行するのかを記載する
●実績: 計画をどの程度実行したかを記載する
●達成率: 6か月経過後に、目標と実績の差異から達成率を計算して記載する
●成果と反省: 実績の中で成果に結びついたことを具体的に記載する。また、反省点として、予定していたもののできなかった点や問題となった点を記載し、次の半期の行動も記載する
●評価: 上司が目標管理の成果について、SからDで評価する
通常は、賞与の査定に目標管理の成果を組み込みます。経営計画が賞与の評価にリンクすることで、経営計画の達成意欲が高まっていきます。
目標管理はそれ自体が独立したものではありません。経営計画をもとにして、経営ビジョン、経営目標、主要施策、行動計画、そして、目標管理とつながっています。全体の流れを念頭において、目標管理を進めてください。

目標管理での注意点(1) 各人の目標がバラバラ

個人ごとに目標を設定するために、目標内容がバラバラになることがあります。そのため、部門長は行動計画を基準に、目標の調整と指導をします。

目標管理での注意点(2) 各人の目標水準の高低

目標のレベルの高低は個人によって異なります。部門長は、目標レベルが一定の水準になるように調整をしてください。

目標管理での注意点(3) 目標の抽象化

定性的な目標ばかりとなり、目標が抽象化する場合があります。しかし、それだと成果が曖昧になってしまうので、極力数値化できる目標にしてください。