ビジネスわかったランド (経営・社長)

簡単健康法

毛髪健康マッサージ
毛髪健康マッサージ
今回は健康法といっても、頭髪について。経営者にも多いこの悩みの解消法をお教えしよう。
毎日、適度な運動をしている人は、体力が衰えていくスピードが緩やかだ。それだけ老化が遅れるのであるが、同じことが頭髪にもいえる。毎日の手入れ次第で、髪の毛の老化を遅らせ、抜け毛や薄毛を防ぐことが可能なのだ。
頭髪は体のなかでもとりわけ新陳代謝の活発なところで、その成長は驚異的である。一般に髪の毛は1日に0.3ミリ、1か月で約1センチ伸びる。本数は平均して10万本はあるので、伸びた分を全部つなげると、月に1キロメートルにもなってしまう。
毛は一定の周期(毛周期)で生え変わる。頭髪で平均5~6年、眉毛で6か月、体毛だと3か月で抜けていき、新しい毛と変わっていく。この自然脱毛が髪の毛の場合、1日80~100本。こんなにたくさん抜けたら大変だと思うかもしれないが、何しろ髪の毛は10万本もあるので、100本抜けても大したことはない。
ただし、頭髪の新陳代謝がいくら活発だといっても、老化には勝てない。人間の体の発育は25歳でピークを迎え、30代、40代と歳を重ねるたびに、老化が顕著になっていく。髪の毛が抜けても成長過程にある25歳前なら、すぐに新しい毛が生えてくるが、40代以降になると新しく生える毛が少なくなるわけだ。そのため40代以降の人は、髪の若さを保つために、その手入れがとりわけ大切になってくるのである。

力任せは逆効果
毛母(毛母細胞の分裂によって髪の毛が成長する)を養って、髪の毛の成長を助けているのは、毛細血管と自律神経だが、実はもう2つ関係しているものがある。ホルモンと免疫(体の防衛力)である。これらの4つの働きが微妙に関係しあって、髪の毛の成長を調節している。簡単に言えば、若ハゲにしろ、円形脱毛症にしろ、これらの働きのバランスが崩れるために起こるのである。
つまり、手入れの要点は、この4つの働きを順調に維持することにあるわけだ。
たとえば、頭皮マッサージは毛細血管の血行をよくするのに効果的だ。マッサージというと、力任せに頭皮をもんで、かえって傷をつくり逆効果になることがある。試すなら、次の方法がお勧めだ。
まず両手の掌を頭に当て、額から後頭部、耳の上から側頭部へとなで上げるような感じで、掌を移動させる。これを1分。
次に、小指から人差し指までの4本の指の腹を頭皮に当て、指先を回すような感じでさする。これも額から後頭部、耳の上から側頭部の順で、1分ぐらい行なう。
最後は、親指を加えた5本の指で軽く頭皮を叩く。これは順序に関係なく、全体的に叩く。やはり、これも1分である。
マッサージをする前に、育毛剤を頭皮に振り掛けておくとより効果が出るだろう。育毛剤には、毛細血管の血行をよくする働きがある。自分に適した育毛剤なら、脱毛は減少していくが、その判定には最低3か月から半年はかかる。そのくらいの期間使用してみて、効果があるようなら、そのまま使い続け、効果がなければ別の育毛剤に変えていくといい。
もちろん、洗髪を毎日行なうことも大切だ。まずは清潔が第一である。忙しすぎるからと、いい加減にすましている人は、ご用心。

著者
宮田 充(医療ジャーナリスト)