ビジネスわかったランド (経営・社長)
簡単健康法
黒酢シイタケ健康法
黒酢シイタケ健康法
「沈黙の殺し屋」ともいうべき動脈硬化が日本人の間で目立って増えてきた。これを放置すると、やがて血管が狭められ、そこに血栓(血の塊)が詰まると、心筋梗塞や脳梗塞が引き起こされる。
ところが、この血管の敵に対して無防備な人が少なくない。動脈硬化の思うツボだ。そこで、ほんの小さな努力で、高脂血症(血液中にコレステロールや中性脂肪などの脂質が増えすぎてしまう状態)、高血圧、糖尿病を防いで、動脈硬化から血管を守るとっておきの方法をお教えしよう。
黒酢とシイタケ。
この2つの食品には、先の3つの病気を防ぐ働きのあることが多くの研究者によって確かめられている。たとえば、九州大学健康科学センターの藤野武彦助教授は、黒酢を飲むことによって総コレステロール値、中性脂肪値が下がり、さらに血糖値も低下することを確認した。血管壁にコレステロールをたまりにくくする善玉コレステロール(HDL)が増えることもわかっている。さらに黒酢が血圧を降下させる作用については、愛媛大学の奥田拓道教授が実験によって明らかにしている。
一方、シイタケも黒酢に負けてはいない。東北大学の金田尚志教授はネズミを使った実験で、シイタケの総コレステロール低下作用を調べている。ネズミに1%のコレステロールを含むエサを与えると、血液中の総コレステロールがどんどん増えて185ミリにも達する。ところが、同じエサを与えても、シイタケ水(シイタケの戻し汁)を同時に与えたネズミでは総コレステロール値が100~120ミリに抑えられたという。
国立栄養研究所の鈴木伸次郎博士は、生まれてしばらく経つと遺伝的に血圧が上がるネズミを用いて、シイタケ水が血圧に与える影響について調べている。鈴木博士はかなり濃いめのシイタケ水を飲ませたネズミと、水を飲ませたネズミとを比較した。すると、水を飲ませたネズミは18週目までに血圧が57ミリ上がって215ミリになったのに対して、シイタケ水を飲ませたネズミでは15ミリしか上がらなかったという。
鬼に金棒の健康食
これらを料理でとる方法もあるが、もっとよいのはシイタケを黒酢に漬けた「黒酢シイタケ」を飲むようにすることだ。シイタケの有効成分は水溶性なので、水に漬けておくだけでもかなり溶け出すが、黒酢に漬けておいたほうがはるかに溶け出しやすくなる。しかも黒酢漬けだと、シイタケに含まれているカルシウムやビタミンD・B2、カリウムなど栄養成分もたくさん溶けてくる。そこに黒酢の成分が加わるわけだから、動脈硬化を防ぐには“鬼に金棒”の健康食品となるわけだ。
つくり方は簡単。干しシイタケを15個くらい用意し、大きめの広ロビンに移して、完全に浸るまで黒酢をたっぷりと入れる。あとはフタをして台所の隅や冷蔵庫で保管。一晩ゆっくり漬けておくだけでもかまわない。より強力な黒酢シイタケをつくるには、2~3日間は漬けておくほうがよい。
漬け上がったら、漬けていた黒酢10ミリリットルを水100ミリリットルで薄めて、適量のハチミツを入れて飲みやすくする。これを1日に2~3回、食事中か食後に飲む。シイタケのほうも1日に1~2個を料理などに使って欲しい。細かく刻んでサラダと和えたり、酢豚・八宝菜などに使ってもおいしく食べられるだろう。
著者
宮田 充(医療ジャーナリスト)
「沈黙の殺し屋」ともいうべき動脈硬化が日本人の間で目立って増えてきた。これを放置すると、やがて血管が狭められ、そこに血栓(血の塊)が詰まると、心筋梗塞や脳梗塞が引き起こされる。
ところが、この血管の敵に対して無防備な人が少なくない。動脈硬化の思うツボだ。そこで、ほんの小さな努力で、高脂血症(血液中にコレステロールや中性脂肪などの脂質が増えすぎてしまう状態)、高血圧、糖尿病を防いで、動脈硬化から血管を守るとっておきの方法をお教えしよう。
黒酢とシイタケ。
この2つの食品には、先の3つの病気を防ぐ働きのあることが多くの研究者によって確かめられている。たとえば、九州大学健康科学センターの藤野武彦助教授は、黒酢を飲むことによって総コレステロール値、中性脂肪値が下がり、さらに血糖値も低下することを確認した。血管壁にコレステロールをたまりにくくする善玉コレステロール(HDL)が増えることもわかっている。さらに黒酢が血圧を降下させる作用については、愛媛大学の奥田拓道教授が実験によって明らかにしている。
一方、シイタケも黒酢に負けてはいない。東北大学の金田尚志教授はネズミを使った実験で、シイタケの総コレステロール低下作用を調べている。ネズミに1%のコレステロールを含むエサを与えると、血液中の総コレステロールがどんどん増えて185ミリにも達する。ところが、同じエサを与えても、シイタケ水(シイタケの戻し汁)を同時に与えたネズミでは総コレステロール値が100~120ミリに抑えられたという。
国立栄養研究所の鈴木伸次郎博士は、生まれてしばらく経つと遺伝的に血圧が上がるネズミを用いて、シイタケ水が血圧に与える影響について調べている。鈴木博士はかなり濃いめのシイタケ水を飲ませたネズミと、水を飲ませたネズミとを比較した。すると、水を飲ませたネズミは18週目までに血圧が57ミリ上がって215ミリになったのに対して、シイタケ水を飲ませたネズミでは15ミリしか上がらなかったという。
鬼に金棒の健康食
これらを料理でとる方法もあるが、もっとよいのはシイタケを黒酢に漬けた「黒酢シイタケ」を飲むようにすることだ。シイタケの有効成分は水溶性なので、水に漬けておくだけでもかなり溶け出すが、黒酢に漬けておいたほうがはるかに溶け出しやすくなる。しかも黒酢漬けだと、シイタケに含まれているカルシウムやビタミンD・B2、カリウムなど栄養成分もたくさん溶けてくる。そこに黒酢の成分が加わるわけだから、動脈硬化を防ぐには“鬼に金棒”の健康食品となるわけだ。
つくり方は簡単。干しシイタケを15個くらい用意し、大きめの広ロビンに移して、完全に浸るまで黒酢をたっぷりと入れる。あとはフタをして台所の隅や冷蔵庫で保管。一晩ゆっくり漬けておくだけでもかまわない。より強力な黒酢シイタケをつくるには、2~3日間は漬けておくほうがよい。
漬け上がったら、漬けていた黒酢10ミリリットルを水100ミリリットルで薄めて、適量のハチミツを入れて飲みやすくする。これを1日に2~3回、食事中か食後に飲む。シイタケのほうも1日に1~2個を料理などに使って欲しい。細かく刻んでサラダと和えたり、酢豚・八宝菜などに使ってもおいしく食べられるだろう。
著者
宮田 充(医療ジャーナリスト)
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