ビジネスわかったランド (営業・販売)

朝礼

性格を見極めた適切な指導を

長所を伸ばす育て方

われわれのように企業や官庁など組織で働く人間には、個人と組織との関係のとりかたについて、おおざっぱに言って2つのタイプがあるようです。
ひとつは自己主張が強く、協調性や同調性が少なく好き嫌いがはっきりしているタイプです。もうひとつは、周囲との調和を重んじ、規律を重視し、どの部署でも他のメンバーと協調してやっていけるタイプです。
えてして前者のタイプは、会議などで自分の意見をしつこく通そうとしたり、他人のアイデアや意見の欠陥を見つけ、あらを探しては攻撃します。このタイプの人間は周りから敬遠されますし、人間関係においてトラブルを起こしがちです。
それでは、こういうタイプを排除すれば問題が片付くかというと、そんなことはありません。程度にもよりますが、その組織にとって損になることがあるのです。というのは、このタイプには能力に自信を持ち、独創的で、積極的な人物が多いからです。
逆に、組織が後者のタイプの人間ばかりだったら、組織は波風たたず平穏でしょうが、おそらく画期的な企画やアイデアは出てこなくなるのではないでしょうか。ですから、前者のタイプには、上司が組織と折り合えるように指導をし、性格に合った仕事を与えるようにすれば、重要な戦力になる可能性があります。部下をよく見極め、適切な指導や配置を行ってください。