ビジネスわかったランド (営業・販売)

朝礼

よい失敗と悪い失敗

失敗の原因を追究せよ

先日、当社第3セクションが開発した新製品「AR-71we」の発売が延期になりました。原因はこの製品に不可欠なある部品を製造するK社が突然、倒産してしまったことです。同社独自の技術で開発された部品であるために、同等品ができる会社を探すまで半年ほどかかりそうなのです。
予期せぬ原因による延期ですが、失敗は失敗です。しかし、第3セクションの諸君は落ち込む必要はありません。この延期は「良い失敗」に属するからです。
失敗には次の3タイプがあります。
第一は、織り込み済みの失敗で、ある程度の損害やデメリットは承知のうえでの失敗です。第二は、結果としての失敗で、これは果敢なトライアルの結果としての失敗といってよいでしょう。第三は、ヒューマンエラーなど、回避可能だった失敗です。
第一と第二の失敗は「失敗は成功の元」となり得る失敗です。また、この2つの失敗は、原因を探り、対策を考え、新たな知識を得て対処すれば、より高い成功へと進むことが可能です。
いっぽう、第三の失敗は、失敗からさらなる悪循環が生まれる失敗です。予想しておけば回避可能だったのに、予想していなかったためにパニックに陥り、ますます状況を悪くしてしまいます。
今回の発売延期は第二のタイプに属する失敗と言ってよいでしょう。我々は1社だけに依存するのは危険という教訓を得ることができました。