ビジネスわかったランド (営業・販売)
朝礼
時間はお金以上に大切
人の時間は無限にあるものではない
「時は金なり」はベンジャミン・フランクリンの言葉です。実はこの言葉を端的に表すエピソードがあるので紹介しましょう。フランクリンが印刷所と書店を兼ねた店を経営していた頃、書店に立派な身なりの男が入ってきて、定価2ドルの本を値切りました。店員が断ると、客は主人のフランクリンを呼べと言いました。店員が「主人は多忙なので」と断っても、なお呼べと言うので、しかたなく取り次ぎました。
出てきたフランクリンに客が「この本は2ドルでは高すぎる。値引きしてもらえないか」と言うと、フランクリンは「それでは、2ドル50セントでお売りしましょう」と答えました。客が「店員は2ドルと言ったが」というと、フランクリンは「確かに定価は2ドルですが、私にとっては今2ドル50セントでお売りするよりも先ほど2ドルで売ったほうが儲かったのですよ」と言いました。
客はその意味がわからず、さらに値引きを要求しました。
「では、3ドルにいたしましょう」「どういうわけで値段がつり上がるのかね」
「それは時はすべて金だからです。あなたが私の時間をむだに使った分だけ高くなるのです」
客はようやくフランクリンの言葉の意味がわかって、3ドルを支払いました。フランクリンは、「おわかりいただけたのなら、今日は2ドルで結構です」と言って、1ドル返しました。
私たちはどうもお金を捨てるような時間の使い方をしているかもしれません。反省しましょう。
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