ビジネスわかったランド (営業・販売)

朝礼

不愉快な感情を抑える

第三者の目で自分を観察

ビジネス交渉を行っているとき、条件の違いが大きすぎるとか、相手が無理難題を押しつけてくるといったことが原因で、つい感情的になってしまうことがあります。そうした感情をそのまま出してしまうと、交渉は決裂し、会社に損害を与えることになりかねません。
怒りなど激しい感情が湧いたら、第三者の目で自分を見てみましょう。たとえば、演出家か舞台監督になったつもりで、舞台で争っている自分と相手を離れたところから見るのです。
そして、感情を爆発させそうになっている自分に、「10まで数えろ」とか「深い息をゆっくりしろ」「トイレに立って頭を冷やしてこい」といった指示を出します。つまり、タイミングを外すことで最初の感情爆発を防ぐわけです。
これが成功したら、次に、自分が何を考えているか点検します。怒りや落胆、不安などの影響で、相手が無礼だ、強引だ、自分勝手だ、相手がまず行動を改めるべきだ……といったふうに、ほとんど否定的な考えばかりになっているはずです。
そこで、演出家としての自分は、こういった「セリフ」を葛藤の解決に役に立つ肯定的なものに変えるように指示します。たとえば、相手の非難は私の言葉に対するしっぺ返しではないだろうか、向こうも傷ついているはずだ、相手の真意を訊き直してみよう……といったふうです。これができれば、対人葛藤の解決は成功したのも同然で、あとは冷静に会話を続ければよいのです。