ビジネスわかったランド (営業・販売)
朝礼
知識よりも観察力や判断力を
知識は答えがわかっているテスト
仕事に生かせる勉強を何かしようと考えたとき、多くの人は知識を身につけることをまず考えるようです。研修会などでも、知識や情報の収集法を中心に教えるところが多いようです。これはもちろん大切なことですが、中・長期的に見た場合、ものを言うのは観察力や判断力です。たとえば「ライバルのA社では今度、完全無振動、無騒音の小型洗濯機を出すそうです。商品リサーチ社の調査ではかなりの需要が見込めるようです」――これは知識ないし情報です。もう答えの出ている情報で、二番煎じの開発にしか役立ちません。
一方、「社会的ストレスの増加で神経質な人が増えているせいか、洗濯機の振動や騒音でもめている例が多い、また単身や2人世帯が増えているため、小型で短時間で済ませられる洗濯機の需要が増えそうだ。とすると他社に先駆けてその手の製品を開発すべきではないか」――このように考える力が観察力であり、判断力です。
こうした観察力や判断力はどうしたら身につくのでしょうか。まず、周辺のさまざまなことに関心を持ち、人の話に耳を傾けること、街を歩いてみること、これと思ったことは実地に試してみること。その結果には判断ミスもあり、失敗する行動もあるでしょう。しかし、そうしたトライ・アンド・エラーを繰り返しているうちに、確かな観察眼や判断力が身についてくるのです。
失敗を恐れず、自分の目で観察し、自分の頭で考えたことを提言してみましょう。
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