ビジネスわかったランド (営業・販売)

朝礼

日々の研鑽で成長できる

やる気次第で人は変われる

今日は私と同期入社の友人の話をしましょう。私たちは新人研修後、A支社に配属されました。
彼は理科系出身で、元ラガーマン。体格がよく、明るいのはいいのですが、まあものを知らないこと著しい。会議で誰かが「マクロ経済が……」と言ったら、彼は「枕経済って何ですか」と聞く始末。ビジネス関係だけでなく、社会や文化一般についても常識程度のことさえ知らない。正直言って、私はビジネス界では彼には将来はないと思っていました。
2年後、私は本社に転勤になりましたが、彼はいくつもの支社を回ったあと、本社に戻りました。その彼と5年ほど前、社内でばったり会い、一時は机を並べた仲なので、一杯やろうということになりました。酒場であれこれ話しているうちに、私はたまげましたね。ビジネス関係だけでなく、一般教養についても非常に高い知識を持っていることがわかったのです。
私は失礼と思いながらも、つい「呉下(ごか)の阿蒙(あもう)にあらずだね」と言ってしまいました。「呉下の阿蒙」は『三国志』に出てくる有名な話で、暴れ者の呂蒙(りょもう)という武将が主君に諭されて勉学に励んだ結果、文武両道に秀でた人物になったという話です。
「ことあるごとに自分の無知を思い知らされてね。これではダメだと一生懸命勉強したよ」と彼は言いました。私たちも、しばらく会っていない人に、(ずいぶん成長したな)と思われるように日々研鑽する努力を続けたいものです。