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ちょっといい話

レッテル反応
レッテル反応
   サザエさんの漫画に、こんなのがあります。
   カツオ君が間違って、ミガキ砂を湯船の中に落としてしまいました。このままでは、また、お父さんのカミナリが落ちることになります。そこで、カツオ君は、風呂場の入り口に「肩こりによく効く薬湯」と張り紙をしました。
   やって来たお父さんは、それを見て「ほう、きょうは薬湯か」と、つぶやきながら風呂に入ります。そして、湯船の中でもう一言。「なんだか、ザラザラしておるな。それにしても、薬湯とは気がきいてよろしい。いい気分だ」。本当はタダの砂なのに、カツオ君の書いた貼り紙にすっかり騙されてしまいます。
   このように、書かれたもの、レッテルに対して、人間は弱い面があります。書いてあると、そのとおりの中身だと思いこんでしまうのです。しかし、その言葉を安易に信用してしまって、内容や事実の確認を怠ると、思わぬ失敗のもとになります。
   レッテルに反応するな、というのは無理な注文かもしれませんが、レッテルべったりにならず、できるだけ事実を見る目を養っていきたいものです。

監修
福田 健