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ちょっといい話

人の育て方は一つではない
人の育て方は一つではない
   人を育てるには、農家が野菜をつくるようにしなければならない、という話です。
   農家が野菜をつくるときは、それぞれの条件に合ったように育てます。たとえば、日向にあるものと、日陰にあるものは育て方が違うからです。それを間違えると、野菜は育ちません。
   人を育てるのにも同じことがいえます。個人個人の性格や特徴を考えずに、画一的に育てようとすれば、成長しないどころか、枯れてしまったり、芽を出さないものさえ現われるでしょう。
   かといって、菊づくりのように、ダメなのは切り捨て、よいのだけを残して最後に一番大きな一輪だけ咲かせるなんていう、ぜいたくは、とてもできません。そもそも、そんなことをしたら、組織は成り立ちません。
   人の育て方は、一つだけではありません。それどころか、人の数だけ育て方があるといっても過言ではないのです。ですから、一人ひとりの持ち味、個性を知ることが先決です。

監修
福田 健