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ちょっといい話
信頼こそ基本
信頼こそ基本
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イギリスの作家、フレデリック・フォーサイスに『ネゴシエーター』という作品があります。合衆国大統領の息子が人質にとられます。そこで、犯人との交渉人に選ばれたのが、この物語の主人公という設定です。 主人公のネゴシエーターは、犯人からの電話にきわめてリラックスした態度で受け答えし、しかも、短くあっさりと切ってしまいます。 「もう少し時間を長引かせたら、逮捕できたかもしれないのに」と言われて、「やつが犯人だとしたら、まず最初に信頼感を植え付けないとね。怯えさせちゃ何にもならない」と答えます。相手を説得する以上、基本は信頼感だということを、ネゴシエーターは十分に承知していたのです。 遠く、ギリシャの哲学者アリストテレスも、「何事であれ、誰かを説得しようとするなら、まず相手の信頼を得なければならない」と述べています。 説得や交渉はもちろんのこと、すべてはお互いを信頼することから始まるのです。 監修 福田 健 |
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