ビジネスわかったランド (営業・販売)

朝礼

幹部はもっと部下に近づけ
幹部はもっと部下に近づけ
   経営破綻したアメリカのゼネラル・モータース社の幹部は、現場の労働者とまったくコミュニケーションを行なわなかったそうです。
   会社の危機にさいして、さすがに気になったのか、副社長が工場に出掛けていったところ、会社に入って30年以上もたつ年配の労働者が、腰も抜かさんばかりに驚いたといいます。
   「いったい、あなたは何をしに来たんですか?」
   「君たちの姿を見に来たんだ」
   年配の労働者は、この一言に、目にいっぱい涙をためて、
   「この会社に入って、こんなことは初めてです」
   日本では信じられない話ですが、これは事実です。
わが社は、社長の方針もあり、幹部が現場の人たちと接触する機会は多いですね。しかし、形だけの接触で、あんな威張った奴は、二度と来てほしくない、と陰口を叩かれる例がままあります。
   「幹部はもっと部下に近づけ。盆栽だって、最高の肥料は、持ち主が直接息を吹きかけることだ」とは、土光敏夫さんの言葉ですが、幹部が、自分から近づいて声を掛ける、これをしないと、第一に部下は肥料不足で育たなくなります。第二に現場の事情、会社の実態が分からなくなり、世間に疎くなってしまいます。「近づいて声を掛ける」。このことを肝に銘じていただきたいと思います。

監修
福田 健