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ビジネスノウハウ

右脳時代の落し穴
右脳時代の落し穴
   論理と直感。よくいわれるように、人間の脳のうち、左脳が主として論理的思考をつかさどり、直感やひらめきは右脳の担当とされています。
   いまは、感性の時代。もっと右脳を使うようにと、近頃は右脳がすっかり幅をきかせています。けれども、人間の脳は、右と左の両方がバランスよく使われてこそ、その機能を十分に発揮するのです。
   トイレに入って、右手ばかりでお尻を拭いていた人が、ためしに左手で拭こうとしたら、届かなくて困ったといいます。右手をケガして左手で歯ブラシを使うときも、最初はうまく使えません。ふだんから、両手をバランスよく使っていれば、こんなことはありません。脳にも同じようなことがいえるのです。
   もちろん、ビジネスには直感も必要ですが、何の根拠もなく突拍子もない結論だけを主張しても、周囲を説得することはできません。その結論に至る論理的な筋道を説明してこそ、ビジネスとして成り立つのです。
   このように、論理と直感をバランスよく使い分けてはじめて有意義なものとなるのです。

監修
福田 健