ビジネスわかったランド （営業・販売）
リーダーシップ
部下を叱れる器量はあるか
|
部下を叱れる器量はあるか
|
| 建築家・安藤忠雄氏について、こんな話を聞きました。「ぼくは部下を、どつくこともあります。しかし、どつくからには、こっちの力量が絶対に勝っていなければ、どつくことが成り立ちません」と、いうのです。 やっている仕事は部下とあまり変わらず、確固たる信念、意見もないリーダーは叱る資格もない、ということでしょう。同じことを同じように叱られても、相手は叱り手の器量を見抜きます。力量が優れていなければ部下はついてきませんし、叱責のポイントもつかめないはずです。 最近は、妙に物分かりのよい優しい上司が増えましたが、皮肉な見方をすれば、それだけ、自分に絶対的な自信を持つリーダーが減っているのかもしれません。部下指導では、ほめて育てるだけではなく、時には、強く叱らなければならない場面も当然あります。そんな時、リーダーが逃げて叱らないと、部下は欠点をそのまま残してしまいます。これでは不幸です。安藤氏の「こっちの力量が絶対に勝っていなければ・・・」という一言は、部下を叱り育てるためのリーダーの基本条件だと考えさせられました。 監修 福田 健 |
