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リーダーシップ

チームプレイも個人から
チームプレイも個人から
   チームワークという言葉から思い浮かべるものは、この頃では、何といってもサッカーのチームワークでしょう。
   得点した後でスローのリプレイを見ると、シュートを放った選手や、その選手をサポートする選手、こぼれ球が来たら押し込もうとゴールに詰める選手、それらを阻止しようとする守備側の選手・・・と、実に多くの選手がそれぞれの目的を持って体を張って競っている様がわかります。
   こうしたサッカーチームでは、連係プレイのための協力関係や信頼関係がもっとも大切であると考えられがちです。
   しかし、それよりも大切なのは、自分の役割をきちんと果たせるように、一人ひとりの選手が強くなることです。職場の「和」ができていても、仕事をキチンとこなせない人が一人でもいると、チームワークどころではなくなってしまいます。一人ひとりのパワーアップを図ることで、はじめて高水準のゲームが可能になり、本当のチームワークが生まれるのです。
   一人ひとりのパワーアップは、毎日のランニングであったり、腹筋運動であったり、ダンベルの上げ下げであったり、ゲームのように面白いものではないでしょう。同じように、個人個人のパワーアップは地道な努力の積み重ねの中からしか生まれません。しかし、その骨の折れる努力をみんながやり切って、職場の誰もが戦力に育ったとき、単に人数の合計では表わせない総合力が生まれるのです。
   私たち一人ひとりが実力を磨いて、私たちのチーム力を最大限に発揮したいものです。

監修
福田 健