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リーダーシップ

傾聴型のリーダーシップ
傾聴型のリーダーシップ
   「リーダーシップのLはListenのL」だといわれています。「俺についてこい」タイプのリーダーは過去のものとなり、傾聴型のリーダーが望まれています。
   最近の若者は、なぜその仕事をしなければならないのか、その仕事にどういう意味があるのかを理解させると一所懸命取り組む、という傾向があるそうです。また、理想の上司は、自分の能力を伸ばしてくれるタイプ、というアンケート結果もあります。
   こうした若い部下に対しては、命令で強引に動かすのではなく、説得によって本人を納得させた上で自発的に動いてもらうのが、最も効果的でしょう。そのためには、まず、相手の話をよく聴き、相手をよく知ることが必要です。
   以前、私の上司に加藤課長という人がいました。この課長は忙しい中、年に何回か個別面接の場を設けていました。そこでは、まず、部下に職場や仕事について感じていることを話させ、それをじっくり聴き、その上で、これからの各自の課題や役割を話し合っていきました。そして、最後に必ず、「一緒にいい仕事をしていこう」と締めくくるのです。私は、加藤課長が自分を受け止め、自分のことを考えてくれていることを実感し、この上司のためにも一所懸命仕事に取り組もうと思ったものでした。
   人は誰でも自分に関心をもってくれる人には好意を持つものです。私たちは、話しかけたくなるような雰囲気と、きちんと聴く耳を持ちたいものです。

監修
福田 健