ビジネスわかったランド (営業・販売)

リーダーシップ

明るさが問題解決の第一歩
明るさが問題解決の第一歩
   先輩の坂本さんは、長年務めた生産管理部を離れ、今までとは勝手の違う営業にやってきました。まったく新しい分野なのに、中堅リーダーとして後輩の面倒も見なければなりません。普通ならば、ストレスでまいってしまうところです。しかし、先輩は違いました。
   まず、朝の挨拶がビックリするほど元気で、日中の話し声も、事務所の端で話をしていても、反対側にまで聞こえるほどのボリュームです。このような先輩の姿は、職場の全員からエネルギッシュで積極的な姿だと歓迎されたのです。
   もっとも、仕事については、失敗も何度かしてしまいました。でも、素直に謝り、急いで解決策を探る、その様子に、上司も叱るよりも励ましの言葉をかけるようになり、後輩も非常に協力的になって、先輩の奮闘を核に、職場は絶えず笑い声があふれるように変わったのです。
   「今だからいえるのだけれど、つらいからこそ、明るく元気にしていたんです。それが、問題解決の第一歩じゃないですか」というのが、あとで聞いた坂本先輩のホンネでした。
   今のきびしい環境の中で、従来の仕事を改善したり、また慣れた職場から不慣れな職場に移ったり、私たちも、さまざまな試練に出会うことと思いますが、そんな時には、坂本先輩の姿が励みになります。たとえ不慣れな仕事でも、思い切りのよさと明るさで、挑戦し、何とかいい数字を上げて行きたいと思います。

監修
福田 健