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リーダーシップ

「十人十色」の個性を活かす
「十人十色」の個性を活かす
   「皆さん、マルを三つ書いてください」 そういわれると、皆さんは自分なりに解釈してそれぞれマルを書くでしょう。
   横並びのマル、俵を積んだような三角並びのマル、三重丸のマル、縦並びのマル、さまざまですね。でも私が縦並びのマルを書いてほしかったとしたら、それ以外のマルを書いた人は間違いといえるのでしょうか。
   10人いれば10人、100人いれば100人、みんな違ったマルを書きます。それほど、人の考え方や物の見方は、それぞれ異なっています。けれど、どれも正しいのです。ただ自分の考えと同じとは限らないだけなのです。意見が食い違うと、相手が間違っていると思うでしょうが、相手にしてみれば、あなたが間違っていると思っています。
   そんなことで相手を拒否してしまえば、すべて終ってしまい、進展がありませんね。まして、自分の考えを相手に押しつけるわけにはいきません。
   皆それぞれの考え方があるのですから、間違いと決めつけるのではなく、どこにお互いの意見の食い違いがあるのか、そこに視点を当てて考えてみたり、話し合ってみたりしていけば、いいのではないでしょうか。
   個人の考えはすべて異なるものと考えれば、意見が合わないときでも、冷静になれます。また、さまざまな意見がぶつかりあって、はじめて集団としてのパワーが発揮され、前進できるということを忘れないでいただきたいと思います。

監修
福田 健