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人間関係の知恵

むずかしいことをわかりやすく
むずかしいことをわかりやすく
   私は、話し方は次の三つに分類できると思います。まず、むずかしい内容をそのままむずかしく話す。次に、わかりやすい内容をむずかしく話す。そして、むずかしいことをわかりやすく話す。
   私は、むずかしい内容の話を、聞き手の理解度に応じて、わかりやすく話すことが一番重要ではないかと思います。しかし、それが一番むずかしいのもまた事実なのです。
   それでも、むずかしい内容の話をわかりやすく話すことは、努力し、工夫すれば、誰にでもできるようになります。それは、相手の立場に立ってその話を聞いたらどうなるか、ということを注意しながら話すということです。一方的に自分の立場のまま、どうしてこんなことがわからないのか、という意識では、むずかしい内容は絶対に相手には伝わりません。
   話すという行為は、聞き手が内容を理解して、はじめて成立するものです。内容はよくわからなかったが、何かためになる話のようだった、と感心しても意味がありません。
   しばらく前、時の外務大臣がこう述べています。
   「外交官の話は専門用語が多すぎる。もっとわかりやすい言葉を使って正しく理解される努力と工夫をしてほしい」と。この言葉は、われわれの仕事上でも活用できると思います。

監修
福田 健